2013年12月31日火曜日

沈みゆく夕日


ふと気づけば2013年最後の夕日が沈もうとしていました
澄んだ空気に深い輝き
溶けた鉄
溶鉱炉のような姿


鉄が冷えるときのように
暗い色が明るさを閉じ込めていきます


静かに青い光が増え
赤が紫に変わります

良い年をお迎えください
 

大晦日 突然の来訪者


週に一度、川の堰堤を走る道を使っての往復
高梁川下流の風景
季節の変化を今までとは違った形で見せてもらっています


アトリエから見える風景の変化
見通しが良くなりました
たんに葉が落ちたからだけではありません


最後まで残っていた大きな赤松が枯れました

この松は長いこと庭の中で存在感を示していただけに
切ることによって寂しくなると思っていましたが

傍らの若松の成長によってか、不思議と早く慣れました
自然はどんどん変化します


さて何年ぶりでしょう
大晦日に突然の来訪者

旅の途中にふらりと立ち寄ってくれたのでした
3DCGアニメーションを一生懸命作っていたころの知人です
もちろんわたしよりもずっと若い方です

車をテーマに作られたアニメーションが印象深かったのを思い出します


そういえば昔々、こちらに引っ越してきた頃にも立ち寄ってくれました
デジカメ黎明期には、レビューをパソコン雑誌に書いていましたっけ

年賀状を書きながら今は何をしているんだろう?なんて、
思っていたところだったのです

聞けば、なんと今は公務員!
国の文化について発信するところに関わっているのだとか

こちらも歳をとりましたが、
彼もずいぶん落ち着いた印象になっていました

嬉しい再会


無事に2013年を終えられそうなことに感謝

2013年12月22日日曜日


金曜日午後の倉敷芸術科学大学あたりから見た瀬戸内海
方角的には本島が見えているのかも
もちろんその先は四国


海まで間近の高梁川河口付近
橋を渡れば玉島です

夜はチェネト会の懇親会がありました
会もたけなわの頃、メールが!
吉備高原都市は雪!!

ドキドキしながら慌てて帰りました
もしもそれなりに積もったら、今乗っている車では帰れなくなるのです
吉備高原都市に入る頃には道路が霙で・・・・滑ります
我が家のある山に入ると、いくらか雪が積もっていましたが、車が動かなくなるほどでも無く、一安心


一夜明け、屋根の雪が滑り落ち、砕けます

倉敷、岡山市街では雪など関係無かったのに・・・
雪によって、今住んでいるのがあらためてそれなりの山であるというのを実感するのです



2013年12月21日土曜日

鶏(小国)と膠


古からの姿を留める鶏 小国
小国鶏、しょうこくとも、おぐにどりとも呼ばれる鶏です。

尾長鶏はこの鳥から生まれたのだとか
地鶏につぐ古い鶏の姿なのだそうです


姿、羽の色合い
じっくりと見ることが出来ました


羽の様子も今までで一番見ることが出来ました。


最後は膠作り
ヌートリアの皮です。毛の様子、皮に着く脂肪の様子、猪とは明らかに違います。
さて、今シーズン!どんな発見があることやら

楽しみです

2013年12月15日日曜日

初雪


先週は初雪がありました
12月も半ば、たしかに積もってもおかしくない季節です


当日、岡山市街地までの道すがら、数台の事故車を見ました
急な道路の凍結
そういった季節になったのです


澄んだ空気は、遠望をドラマティックにしてくれます
月が、雲が
ことのほか印象深く見える季節になりました
 

2013年12月8日日曜日

葉が走る


能勢伊勢雄写真展を開催している奈義町現代美術館へ出かけてきました
国道484号線から国道429号線に入り北上、続いて国道53号線をひたすら走ります

吉備高原都市を出発した時は晴れていたのですが
次第にフロントウインドウから見える空は深いグレーとなり
到着したころには今にも降り出しそうな気配・・・・・


幸い降られることは無く、無事帰宅
県北に走る時は「雪」に注意する季節です

展覧会は大盛況
作者も在館、ひっきりなしに人が訪れていました



ここの所、冷え込みは弱まっているようですが、
早朝、県南に向けて出発するおり、
車のフロントガラスが凍っていたことがすでにありました

国道429号線を使って倉敷へ
この季節、くだる山道は、季節を逆行するようでもあります

最後は高梁川と並走し、瀬戸内海の見える大学まで


けちらして 凍てつく道に 葉が走る

2013年12月1日日曜日

落葉


強い西日を遮ってくれていたコナラの木
ここに来て急に散り始めました

すでに零下の夜も数日ありました
短い秋です


落ち葉を敷き詰めた地面


岡山市街と吉備高原を結ぶ県道72号 通称吉備新線
総社・倉敷と吉備高原都市を結ぶ国道429号線

紅葉の山々から雲が湧き上がる姿
短い秋 彩りの世界


2013年11月25日月曜日

秋の色と岡山乗馬倶楽部


晴れた土曜日 日差しが暖かな一日でした
美味しい栗ご飯を食べさせてくれた栗の木も黄色が鮮やかです


アメリカハナミズキの赤い葉
太陽の光が透過した輝き


赤かったモミジの葉の色が薄くなり黄色くなりました


来年の干支は「午」
馬の姿を見たいな〜 と、思っていたところ、ふと思い出しました

先日、住まいする吉備中央町であった「福祉フォーラム」でご縁をいただいた
岡山乗馬倶楽部 代表取締役 西崎純郎さん

優しい物腰ながら若いエネルギーを体現される方でした。

旧加茂川町時代に何度か通った天体観測施設 ガリレオ ストック・ファーム
乗馬倶楽部もあったと思いますが、新たな形で経営を始めたのだとか

厩舎も増やし、馬も増えているとのこと、なにより整備を進め新しい雇用も生み出しているのだとか・・・・
ふと思い立って訪問してみることにしました

国道484号線から広域農道へ
看板に従って側道に入ってみると 真新しい福祉関係の建物が目に入りました。
次には住宅らしき姿が何件も
そこを過ぎると緑が大きく広がりました 遠く私が住まいする吉備高原都市も見えそうです(画像は西を見たところです)
右中央付近に見えているのはピオーネ農園だそうです



暖かな一日、サラブレッドの身体を洗っていました
筋肉の美しいこと

突然の訪問ながら、幸いにも西崎さんにお目にかかることが出来ました
施設を案内していただくことも出来、また働いている方々の様子も拝見出来ました。

大きな投資もあったと思います
大変なこともあるでしょうが、
施設に働く皆さん、西崎さんの笑顔がとても頼もしく感じられました。
 

雨の月曜日


明け方に降り始めた雨は、その後強い風とともに降ったり止んだりを繰り返しています
庭のコナラの木、葉が風に舞います


モミジの赤もアクセント
雨に濡れた緑がつやつやとして綺麗です

一瞬、雲の間から太陽が・・・

舞う木の葉が光りました

2013年11月20日水曜日

日帰り京都 美術館めぐり


京都の秋は展覧会の秋でもあります
フロントガラスの凍結を溶かして乗った車を岡山駅に走らせ
新幹線に乗って一路 京都駅で乗り換え

地下鉄を降りたら、まずは京都御苑


途中1軒知人の個展をしているギャラリーに立ち寄り
そのまま南禅寺方面へ

何十年ぶりかに訪れる泉屋博古館中庭
お目当ての「寒月」は、一昨日までの公開・・・残念
展覧会最後の展示期にまた出るとか

収穫はありました


坂道、裏道を歩いて下り、京都市美術館
そして京都国立近代美術館


堀に浮かぶカモを見ながら遅い昼食
そのまま細見美術館へ


細見美術館から四条まで
途中、1軒これまたギャラリーへ立ち寄り

その後、錦小路も抜けて歩きました
聞こえてくるのは、異国の言葉

京都駅で見たクリスマスツリー

そういえば昨年、慌ただしく京都日帰りしたのもまさにこの季節、この頃でした。
回った展覧会の話はホームページにて
 

2013年11月17日日曜日

南画、印象派そして日本


土曜の夜、浦上玉堂のシンポジウム聴講に出かけてきました
川端康成の愛蔵品であった国宝「凍雲篩雪図」の作者として知る方も多いでしょう

江戸時代、ここ岡山に生まれ、50歳で脱藩(勤めを辞め、旅に)・・・
このあたり、ネットで調べればいくらでも出てきますね


浦上家は、現在も続き、その家史編纂が進行中、その中間報告も兼ねたシンポジウムでした
なんと会場は、あの!大原美術館二階
座った場所からゴーギャン、セガンティーニ、モネ、ロートレック、ルノワール・・・
否応なく目に飛び込んできます


有隣荘で行われていた浦上玉堂作品の展示を見たあとということもあり
なんだか不思議な感覚が湧いてきました

3時間にわたるシンポジウム
本当に多様な登壇者の方々でした 

松岡正剛さんは、マイクを持って右に左に
「筆について」、「琴棋書画」、「遊」

島谷弘幸さんの書についての話、「隷書」

なかでも板倉聖哲さんの画像資料、比較による玉堂の画、源泉考察は、私にとって大変興味深いものでした。現在、笠岡市立竹喬美術館で行われている「明清の絵画」(12月8日まで)も新たな目で見ることも出来そうに思いました。

大原謙一郎さんによる大原家、大原美術館との縁のお話、
吉増剛造さんの「毛気」、坂田進一さんの弾琴・・・・・・

高階秀爾大原美術館館長の総括では、会場の佐藤康宏さん?へも話を振られ、この佐藤さんのお話!!短いながらもとても楽しく拝聴できました^^


意識せずとも目に入る有名な絵画の数々

西洋近代との比較もあり、
南画について考え、また文人の意味についても考え

日本人の価値の求め方についてまた考える

大原美術館の知っているはずの西洋絵画、印象派の数々がまた違って見えたように感じたひとときとなりました。

こうしたシンポジウムを準備された守安收さんに感謝です。
平成18年に岡山県立美術館で開催された「浦上玉堂」展
図録、あのおりには感じなかった新たなことがなんだか感じられるような気がして見返し、読み返しています

2013年11月11日月曜日

二極化の行方


戦後の経済発展、あるころ一億総中流という言葉を聞きました
また「ジャパン・アズ・ナンバーワン」なんてキャッチフレーズも聞きました
その後「バブル」なんて言葉も生まれ
今では「失われた20年」なんて言われたりもしています

そしてその後の世界


ニューヨークからのアートマーケットに関するレポートを紹介する文章を読みました
投資対象としてのアートという意味付けが以前にもましてより強くなっているのだとか

世界のアートマーケットなんて知ったことでは無いという思いもある反面
この国内でも人ごとではない動きをつねづね感じる事が多くなった気がします


確かに日本国内でも一時、投資対象としての美術、アートという紹介方法によって、マーケットを拡大していた時期があったように思います。

銀行の利子よりも、株などの投資よりも
より大きなリターンが期待できる投資先としてのアート
加えて飾ったり、身につけたり、見たり、見せたり、楽しむことも出来る存在

それ以前より芸術を楽しむことが出来るのは、大人の必要な素養、教養ともされていたこともあり、戦後の豊かさの享受とともに多くの美術ファンが生まれ、美術を志すことに対する理解も広がりました
たくさんの豪華な美術全集が出版され、新しい家の書架を飾ったのです
もちろんアートを扱う雑誌も数多く生まれました

子供が美術を志すことに対する理解
美術大学、音楽大学も増えました
学べる場所の門戸は広がったのです


豊かさに浮かれていた頃、アメリカの会社でのサラリーのありかた、それもとてつもない高報酬の情報を知った人々から、<個人の能力に応じた対価を得るのは当然だ!>と、それまでの終身雇用、年功序列による給与体系に対する異議の声が上がったのです。
実力に応じた成果給、能力給と言えば聞こえが良いのですが、後にそれがとも厳しい世界であることを実感することにもなりました。

テクノロジーの進歩は多くの新たな仕事も生み出しましたが、
それまでの一般的な多くの「職」を奪うことにもなったのです

「一億総中流」と呼ばれた「中流」とは、はたしてどんな層を指す言葉だったのか
日本に戦後生まれたアートマーケットの姿がはたしてどのようなものだったのか
またそれまでとの違いは何だったのか


レポートを紹介していた方は
お金持ちとそうでない人、二極化はより極端な姿となる
国内アートマーケットもこの二極化に準じた姿になるだろうと結んでいました

世界市場での投資にふさわしいそれかどうかを問うようなお金持ちのマーケットと、
ごく身近な消費財としてのマーケット


美術、アートを楽しむことが出来る
確かに素敵なことです
しかし、それを支えていたある種の豊かさ
おおらかな世界がもし次第に無くなっているとしたら・・・


大切にしている事、大切だと思うことを伝え、多くの方々と共有する必要性をより感じる今日このごろです。
 

冷たい雨


急に冷え込みました
時折強い風が吹いて、木立をざわめかせます

雨が降ったり止んだり、急に暗くなったかと思えば、晴れ間が出たり
落ち着かない光


昨夕の散歩の折、落ち葉の輝く様子が心に残りました
雨の合間に外に出て何枚か撮影



山茶花が満開
地面に目を移すと小菊が咲いていました

小さいこと
よりいとおしく感じる姿です



昨日朝も霧が深かった
画像は岡山市街に向かう途中、後楽ゴルフ場あたりから吉備高原都市を振り返ったようすです

2013年11月3日日曜日

雨の日曜日


11月最初の日曜日 昨夜から降り始めた雨 3日夕方も降り続いています
先週はとにかく動きまわりました

岡山市街の往復はもちろんの事、倉敷往復、児島、笠岡、井原、高梁・・・
加えて鳥取往復「ファインバーグ・コレクション展」に行ってきました

井原の華鴒大塚美術館へも週に2回はこれまでで初めてです
今週もワークショップで「児玉希望展」へ出かけます


画像は鳥取県立博物館入口 そしてその裏山です


倉敷芸術科学大学へも週に2度は今回はじめて
通常授業の金曜日に加えて今回は火曜日に日本画専攻の皆さんといっしょに華鴒大塚美術館へ児玉希望展見学に出かけました。

金曜日の帰り道、画像は総社あたり
吉備中央町ではとっくに終わった稲刈りが行われていました



木曜日、華鴒大塚美術館駐車場から見上げた夕焼け空



最後は2011年の画像 尾形光琳の国宝紅白梅図屏風の描法再現を行った番組、撮影風景です。何故今頃?このような画像をアップしているのかというと、

東京・飯田橋にある東京理科大学近代科学資料館 で行われる以下展示に


『古代文化財の謎をとく』―X線で見えてくる昔のこと―
2013年 11月5日(火) ~ 12月14日(土) 開催予定


紅白梅図屏風の科学調査にあたられた同大学の中井泉先生からの依頼で私の銀箔に硫黄を使った流水表現のサンプルなどが急遽一緒に並ぶことになったからです(資料をお送りしました)

いつかまとめようと思いつつもそのままになっていた
私のサイト内での紅白梅図描法再現コンテンツ、今回の件に合わせてまとめページを作りました
私が行った再現作業の全てが正しいなどと言う気は毛頭ありません
全ては300年前の出来事なのです。
いろいろな御縁をいただいた楽しい取り組みでした。

国宝 尾形光琳作 紅白梅図屏風描法再現 の記録

初公開の屏風に仕立て上がった状態の画像もアップしています
またこのページヘのリンクもホームページトップに作成しました

雨の日曜日 徒然なるがままに