2013年11月17日日曜日

南画、印象派そして日本


土曜の夜、浦上玉堂のシンポジウム聴講に出かけてきました
川端康成の愛蔵品であった国宝「凍雲篩雪図」の作者として知る方も多いでしょう

江戸時代、ここ岡山に生まれ、50歳で脱藩(勤めを辞め、旅に)・・・
このあたり、ネットで調べればいくらでも出てきますね


浦上家は、現在も続き、その家史編纂が進行中、その中間報告も兼ねたシンポジウムでした
なんと会場は、あの!大原美術館二階
座った場所からゴーギャン、セガンティーニ、モネ、ロートレック、ルノワール・・・
否応なく目に飛び込んできます


有隣荘で行われていた浦上玉堂作品の展示を見たあとということもあり
なんだか不思議な感覚が湧いてきました

3時間にわたるシンポジウム
本当に多様な登壇者の方々でした 

松岡正剛さんは、マイクを持って右に左に
「筆について」、「琴棋書画」、「遊」

島谷弘幸さんの書についての話、「隷書」

なかでも板倉聖哲さんの画像資料、比較による玉堂の画、源泉考察は、私にとって大変興味深いものでした。現在、笠岡市立竹喬美術館で行われている「明清の絵画」(12月8日まで)も新たな目で見ることも出来そうに思いました。

大原謙一郎さんによる大原家、大原美術館との縁のお話、
吉増剛造さんの「毛気」、坂田進一さんの弾琴・・・・・・

高階秀爾大原美術館館長の総括では、会場の佐藤康宏さん?へも話を振られ、この佐藤さんのお話!!短いながらもとても楽しく拝聴できました^^


意識せずとも目に入る有名な絵画の数々

西洋近代との比較もあり、
南画について考え、また文人の意味についても考え

日本人の価値の求め方についてまた考える

大原美術館の知っているはずの西洋絵画、印象派の数々がまた違って見えたように感じたひとときとなりました。

こうしたシンポジウムを準備された守安收さんに感謝です。
平成18年に岡山県立美術館で開催された「浦上玉堂」展
図録、あのおりには感じなかった新たなことがなんだか感じられるような気がして見返し、読み返しています

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