2010年7月6日火曜日

音楽を聴く機械、レポートがてら。(自然番外レポート)


人に誇れるほど音楽好きというわけではありませんが
昔から惹かれる響きというのが何かしらあって
ジャンルに捕われず気になると手を出すということをしてきました

私が高校生の頃、オーディオブームというのがありました。
ステレオ、LPレコードが一般化し、どんな音楽を聴くかよりも
局所的ではあったかもわかりませんが、電気的に再生される「音」、再生する「道具」自体が話題となっていたのです。

SL(蒸気機関車)の走る音とか、太鼓の音、雷の音、当時「原音再生」なんて言葉がありましたっけ。

高校時代、オーディオを作るのが趣味でした。
長岡鉄男氏の記事をもとに、こつこつとお金を貯めスピーカーユニットを買い(もちろん田舎町では売っている所は無く町まで買い出しに出)、箱は近所の製材所で買った板を手鋸を使って切り組み立てたものです。
学校から帰るとそんな事をしていました。
それ以前、、、中学校時代はといえば、壊れたラジオ、テレビ、一体型ステレオなどなどを部品取りに使って何かしら作っていたものです。
そうそう、ありがちに友達とバンドゴッコなどしてオリジナルカセットテープ作り等もやりましたっけ。

今と、、、たいして変わりません。

もともと自由になる金が無かったこともありますが、何事も自分の手を動かすのが好きは変わらない様に思います。

ずいぶんとそれから時間が過ぎて、それでも20数年前に購入したオーディオアンプ、CDプレーヤー、チューナー、スピーカーも私の仕事場で音を奏で続けてくれていたのですが、最初はCDプレーヤーのトレイが動かなくなり壊れ、そのおりはネット情報でベルト修理の方法他を見つけ見事修理!。そして昨年頃より動かそうと腰が壊れそうに重く巨大なプリメインアンプが方チャンネル音を出さなくなって、、、、、、。

オーディオに以前の様な熱意も無く、さりとて音楽は聴きたい。
世の流行、デジタルオーディオプレーヤー、、、、、でも、、、と思いつつも、ヘッドフォンは疲れるし、外には持ち出さず、仕事場に流すだけ。
暮れにいわゆるミニコンポの一体型のものを購入、聞いておりましたが、

CDを再生すると回転音、いわゆるメカノイズがけっこう気になる音で出ていて(1m程度離れてもキーンといった音が連続して聞こえます。)、修理に出しましたが、「これが仕様です異常ありません」とそのまま帰ってくる始末。
この音が気にならないなんて、、、、、、、、と思いつつも、今回購入したのは、以前買った一式の10分の1以下の値段、、、こんなものかナ〜。

試しに古いCDプレーヤーをこの一体型のAUXに繫ぎ音だしすると、動作音の静かさに加えて音、音楽自体も全然違う厚みを感じます。

もちろん同じCDでテストしました。
音楽に集中できるのです。
こんなの買わなきゃよかった、、、、、今時の方のようにオークションで売り飛ばす?も出来ずかといってCD聞く時だけ古いのも電源入れてというのはなんだか何故故の一体型!と思うばかり。

どうせ繋ぐのは古いCDプレーヤーのみ、アンプ機能だけのシンプルなのが無いだろうか?
とネットを探してみると、

久々にオーディオ(古ッ!)の血が騒ぎ、いろいろ今時の流行を感じることになりました。


ここからはざっくり話をはしょりますが、
今回のキーワードは「デジタル」。「中国」です。


紹介している画像!、下に見えるのいにしえの修理したCDプレーヤー、その上、CDケースを奥にブルーのLEDがまぶしいちっちゃな箱こそ、今回通販で購入したデジタルアンプです。
本体のみなら5000円以下、ACアダプタで動きます。

topping という中国製アンプの評判をネット(ネットの世界ではすでに何年も前かららしいですが)で見つけ、小型デジタルアンプに興味を持ったのが始まりでした。

なかなかデジタルアンプって凄そうです。
いろいろ探すうち、ネットオークションで買うのはちょっと、、、と思っていたのですが、
似た商品、これも中国製を通販しているところを見つけました。

同じIC TA2020を積んだほぼ同じ仕様、なおかつポップノイズ対策もしてあり、ネットで見る限り見た目もそれなりに良さそうです。ただし、toppingアンプについては2chでスレが何本も続いて建っているのにこの商品情報はほとんどありません。また、ショップ情報も。


ですが、、、、ポチリました。買いやすい?値段ではあるのです。

昨日届いてからほぼ丸一日いろいろ聞いてみました。
少ないこの機種情報、それにショップ対応について。感想まで。


1)S.M.S.L デジタルアンプ SA-36(TA2020版) ACアダプター付き
ネットで注文してほぼ1日で届きました。代引きです。売っているのは、p41 audioというところです。

2)外装デザインについては、値段から考えたら上出来だと思います。ただし、パワーランプの青色LEDがこれでもか!!と動作中光っており、この輝きをもう少しおとなしく?かすかにしてくれるといいな〜というのが減点といえば減点でしょうか。
それなりに高級感があります。

3)裏面スピーカー端子等も金メッキでそれなりにしっかりしていますが、何分コンパクト!ぎちぎちのレイアウトでスピーカーケーブルを留めるときちょっとしんどかったです。

4)梱包箱も、セットのACアダプタも奇麗、ちゃんと?していました。
中国製の安売りだから、、、、といった感覚は、まったくありません。

5)使い心地としては、小さくてスイッチを押すときなど不安定かと思っていましたが、案外どっしりとしており、ケーブル類もちゃんと落ち着いています。
一点、ボリュームノブの回転手応えが少々軽すぎて、もう少ししっかりとしたレスポンスがあったらと思いました。
このタイプでよく問題になっている電源投入寺のポップノイズはありません。リレーが働いている音がするだけです。

6)肝心の音!!!について。

さて、音を評価するというのは、大変難しいですね。
普段どんな音、音楽を聞いているのか、どんなスピーカー、音源をこのアンプに繋いでいるのかも関係します。参考までに。

動作確認がてら入力に繋いだのは画像に写っているCDプレーヤー、スピーカーはコンポについていたΩの小型2wayのブックシェルフ型スピーカーです。
まず聞いたのは、GRANT GREEN Feelin' The Spirit これは、はっきり言って
なんだかな〜、薄っぺらい音に感じました。
土台となる低温部分がいかにも弱い、ハイ上がりの音です。

繋ぐスピーカーのインピーダンスがハイ上がりに関係すると他のサイトで読んでいた事もあり、手持ちの古い4ΩJBLカーステレオ用スピーカを繋いでみましたが、これはもっと音像が小さくなりかえって印象が悪くなりました。


スピーカーを元に戻し、視聴中、人の声あたりの音が一番出ている感じがしたので、CDをMozart Arias Kathleen Battle にしてみると、なかなか朗々と歌ってくれます。音の厚み、押し出しといった感覚は弱いのですが、これはこれなりに聞けます!。
オペラに向いているかも、、、?。と、いろいろとCDをとっかえひっかえ聞いてみると、昔の重厚長大、アナログの重〜い腰を壊しそうなアンプに比べると、感じる音圧、体感といったものは弱いのですが、音楽自体、歌を聞くのには向いている様に感じました。

音がスッキリしていて、少々ボリュームを上げてもうるさく感じないのです。

低音と呼ばれるあたりが弱いのか?
INBAL のMAHLER symphony No.5を再生してみると、それなりのまとまりで音楽が聞けます。普段使っているBOSE101に繋ぎ変えれば、きっともうすこし感じる低音も出るかもわかりません。繋ぐスピーカーが重要に思えて来ました。
Yo-Yo-Ma Brahms Cello Sonatasも体に直接来る様な響きの体感というのは弱いながらもそれなりに聞かせてくれました。

思ってた以上にフラットな周波数特性をもった優秀なメインアンプ!です。変な誇張が無い分聞きやすいです。
それも本体だけなら5000円弱で買えることに驚きです。話題になった一連の中国製低価格デジタルアンプ、topping系アンプと呼ばれる存在のコストパフォーマンスの凄さです。

クラシックのようにフラットな特性でマスタリングされたCDは、ながら聞きに使うなら充分な音で聞く事が出来ます。

Holly Cole Trio blame it on my youth ピアノソロも含め、なかなか聞かせてくれました。

試聴に使ったCDが古いのばかり、、、、というのは私がそれだけ古いということで、、、。


知るひとぞ知る iora の Noel  アカペラも聞いてみました。
よけいな音の付かない音というのもよいものです。
自然以外の記事でした。












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