2013年4月10日水曜日

醍醐桜 再訪


岡山県真庭市に出かけてきました
お目当ては「醍醐桜」です

住まいする吉備高原都市からは、裏山の上野を越えて加茂市場、県道66号線を通ってひたすら北上、豊岡、尾原を抜け、ランドマークゴルフ場を過ぎ、山を下りきったら国道313号線、西に向かってしばらく走ると真庭市役所、右折し、川をわたってひたすら県道84号線を北西の方向に走れば、あの!醍醐桜の山にたどり着きます。

国道313号線に入り醍醐桜の案内が出てくるまでは、道幅もそれなりに広く、交通量も少ないので、ドライブを楽しむことができました。

さすがにシーズン! 平日、お昼前とはいえ、あと桜まで500mという案内板のあるあたりから渋滞。一本道故、ただその流れに身を任せるしかありません・・・。

今回はわりとすんなりと駐車場に止めることも出来、桜には1時間程度で到着することが出来ました。



岡山に越してすぐの頃、取材に来ました。
時折、粉雪の舞う、寒い時でした。
まだつぼみも膨らまない頃、まずは枝ぶりを見に来たのです。

免許をもっていたとはいえ、東京では車の運転をすることもほとんど無く、ペーパードライバー状態でした。こちらに越してきて移動手段といえば車しか無い状態となって間がなかったため、登り坂、山の細い道には肝を冷やしたのを思い出します。


急な坂道を登りきり、駐車場らしきところに車を停め、さて何処にあるんだろう?と思いながら車を降りると、後ろから感じる不思議な感覚に振り返り見上げると小高い丘の上にすくっと立った巨大な樹木が目に入りました。

意表を突かれるとはまさにこの時のような感覚を言うのでしょうか、ハッとする出会いでした。私達以外に人がいなかったのも幸いしたのかも分かりません。幸運なひとときを過ごすことが出来ました。

その後、おりにふれ、訪れてきました。
今回のような花見シーズン、葉桜の頃、、、。

ほぼ8年ぶりとなった再訪は、また違った感慨がありました。
傍らの二代目醍醐桜の幹の太さ、大きさ。最初見た時、いかにも細くひ弱に見えたそれがなんとも立派に成長していたのです。樹齢700年とも1000年とも言われる本体とは比べるべくもありませんが、時が経過したことを実感できる変化を目の当たりにすることが出来たのです。

生まれ、そして死んでいく。
生きるものの定め、それぞれの時間。

人間も自然の一部、この定めに生きる存在であること。

日本画に重要な役割を果たす「水」の存在。
「水の時間」が、教えてくれること。

その水とともにある「琳派」というグループに流れるこの国の美意識を思う今日このごろです。

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