薊 山帽子 山道の光景

夜中からの雨 時折雨脚を強め、屋根を叩く音が大きくなりました 普段は行動しない日曜日ではあるけれど、 雨の中、岡山市街に いつもの場所にいつものように アザミの花が咲いていました 道路に覆いかぶさるような緑 そのなかにひときわ目立つ白い塊が 霧が出始めた山間 山帽子が満開になっていました 出かけた後楽園 降ったり止んだりの雨、手入れされた牡丹の株 遠くに見えるサツキの花の色 岡山県立美術館で始まった「原田直次郎」、「西洋画は益々奨励すべし」というキャッチが印象的です。36歳で亡くなった直次郎、描いた絵の総点数も少ない中、時間をかけて調査、組み上げた展覧会。会場で紹介されていたこの国と時代、西洋画のおかれた位置づけの変遷、これらのことを考えることは、「日本画って何?」を考えること。まさしく裏腹の関係にあるということを実感します。会場で紹介されている資料、文章が気になりました。じっくり読んでみたい・・・・・・と思いつつも会場をあとにした今日でした。 松村嘉浩著<なぜ今、私たちは未来をこれほど不安にかんじるのか?>を読みました。経済を切り口に今を読み解く、アートの世界にも触れられていると聞き、またそれが数理経済学の視点から書かれていると聞いて、興味をもったのです。 漠然とした思いに、気分としてではなく、なにかしら納得させてくれる具体性をもっているのではないか・・・・。 「定常型経済」という言葉が示されています。この言葉、考え方、なんとなく・・・かつて持っていたと思われるこの国なりの魅力的な思考と近いのではないか・・・私が考えるこの国の絵画価値観の根本となるような何かについて近い存在のように思いましたが、そのような記述もあり、楽しめました。 楽しめたとはいえ、これからの10年、そして20年、実際の世界はどのように変わっていくのか?それはこれから・・・・。