「カルチャー」の語源は「耕す」ことだったとか。 「Culture」の訳語が「文化」だとすると「文化とは耕すこと」と、単純に言い換えられるかも?と思うと、なんだかホッとします。 「耕す」という言葉からイメージする営み、自然との関係の作り方。 もともと「文化ってなんだろう?」という問いを抱くかどうか?、またその問いに対してどのような言葉、解釈を与えるか? とりまく自然環境が使用する言葉に及ぼしてきた影響、 自然との関係の中で言葉も耕やされてきたように思うのです。 「哲学」という学問が生まれた頃、自然との関係を中心に据えていたと聞いた事があります。 しかしその後、哲学はこういったことを考える人間自体、考えさせる社会をテーマとしたとかしないとか。 「日本画」という言葉を考えるとき、単に絵画、個人の個性的な表現方法としてのみならず、「長い時間、自然と人間の関係の作り方、つきあい方」をも含んだ価値観として、また「水の性質」に沿って描くことによる普遍性をもった存在と捉えられるのではと思っているのです。