佐藤美術館の講演会のため、久々に東京へ。 といっても、今年はなにかと動くことが多く3度目。 先々週の土日が金沢で、この土日が東京、日常のルーチンワークも変わらずありで少々疲れが出てきました。 今回の東京宿泊は、大手町付近。 東京時代は見知りの画廊があり、よく歩いた場所だけに、その変貌ぶりに目を見張りました。ただし、その気になって見つけ出そうとすれば、ずっと変わらない風景も見つけ出せるのが面白いところです。 新装なった東京駅 おのぼりさんよろしく、朝一番、歩いてみました。 カメラを持った方が、見上げる姿も皆一様。もっとも、私もそのうちのひとり^^。 東京駅の周りもそうですが、日本橋あたりも新しいビルの建設が随分進んでいるようすでした。上記は明け方の東京駅の様子、ホテルの窓から撮影です。 前日、銀座あたりを駆け足で歩きました。 デモがあったり、なんだかざわついた様子でしたが、 この感覚も私の普段が山暮らし故なのかもわかりません。 日常が過ぎてゆきます。 慌ただしくとも、せめて東京に出たらひとつは美術館、美術展を! 今回は山種美術館で行われている竹内栖鳳を見てきました。 山種美術館というと茅場町にあった頃の姿をどうしても思い出してしまいます。美術館の中にあった階段周り、エレベーター、不思議と想い出すのです。 恵比寿駅を出て登る坂道、歩道橋。変わらぬ存在もありますが、ふと見渡せば、このあたりも背の高いビルが増え、景観は変わりました。 竹内栖鳳、よく見た作家の絵が並びます。 昔見た時と違って、いくらか見えるものも変わってきたみたい。 日本画とは何か、この国の価値観の基礎をもう一度さらってきたからこその見え方のようにも思いました。描く技術は、見る技術にもつながるのです。 佐藤美術館では、旧知の方々にお目にかかれました。 覚えていただいている、ありがたいことです。 若い方々とのご縁もまた出来ました。 お世話くださる美術館スタッフ方々、対応する奨学生は毎年変わっていきます。推薦、選考準備、裏方としてのお仕事、こうした展覧会の準備。21回目、続けていくことの難しさを感じる今だからこそ、貴重な継続、お仕事と改めて思いました。 アメリカの美術マーケットの事、現代美術大学事...